2018 夏SAP 特集!

そうだ、NZ住もう。【SAP特集】

文学部人文社会学科行動科学専攻のしゅんぺいです!今回は、1年前の春休みに行ったニュージーランドSAPについて紹介します。このSAPは、海外で生活するということが全然遠い世界の話ではないと思うようになったきっかけとなりました。ほんとに、将来NZに住むという選択肢、ありです。笑

 

・プロフィール

名前:しゅんぺい

学部学年:文学部1年 
留学先:ELA(ニュージーランド・University of Auckland,  UoA の語学学校)
留学期間:2017年の春

 

・SAPのプログラム内容について


僕が参加した当時のプログラムは4週間のプログラムで、平日は毎日語学学校で英語の授業を受けていました。

といっても出席が必須の授業は午前中の2コマ(1コマ120分)だけで、午後はフリーです!なのでみんな、オークランドの街中を毎日散策してました。オークランドはとてもコンパクトな街で、都市と自然がとても近いんです。ダウンタウンは人通りも多く近代的なビル街でレストラン探しが楽しいですし、一方で少し外れたところに丘があったり国立公園があったりと、毎日散策しても飽きないです!週末は、みんなで計画してフェリーで島のビーチに行ったり、ELAで申し込みができるトリップに行ったり、NZの生活を謳歌してました笑


ただ、今はプログラムの内容が変わっているようです。期間は5週間になっていて、1週目は東北大の学生だけでNZの文化について学び、2~5週目に語学学校で英語の学習をしたと、この春にNZに行った友人が教えてくれました。日本語を学ぶ学生がいる学校への訪問やUoA の授業の見学といった機会もあるようですよ!

 

オークランドのランドマーク、「スカイタワー」から見た中心街の様子。すぐ近くに丘があることが分かる。

 


その丘に立つとこんな感じ。スカイタワーを望むこの男は私。ではない。ちなみに放課後ふらっと寄った。

 

 

・事前とのギャップ

プログラム内容は事前の説明会で、聞いていた内容とその通り一緒でした。

ただ、聞いて想像していたものとは違いました。自分で想像していた以上に生活はスムーズに送れましたし、自分で想像していた以上に緊張することなく自然体でオークランドを楽しむことができました。

事前の説明会では現地のサウジアラビア人とバドミントンして遊べるって教えてくれなかった。

 

 

 

・英語力の向上


英語力が向上したか?と聞かれれば、SAPに参加する前からある程度の会話はできていたのでそれほど自覚的に英語力が向上したと感じてはいません。しかし、周りが日本語をしゃべっているからいつでもマジョリティになれる環境ではなく、周りはみな英語をしゃべっているためすぐにマイノリティになってしまう環境でも生きていけるという自信はもてたと思います。

 

 

・現地の人との交流

会話は通じたか?

現地の人との英語での会話において、私の英語は常に通じたわけではありませんでした。通じたり、通じなかったり。

通じない場合の原因として自分で気づいたのは、なんとか頑張ってしゃべったものの”違った意味”を表してしまう場合と、考えながら途切れ途切れ話すあまり文の構造が相手に伝わらない場合の二点がありました。


まず一点目。これは逆を考えれば確かにそうですよね。外国の人が日本語で話してきたとき、意味ははっきりしているけれども文脈的にちぐはぐな意味で話されるよりは、意味は曖昧ではありながら文脈的になんとなくつながりが見えるという方が言いたいことは分かります。しかし問題は、英語で話すときに自分が言った表現が自分の意図と違った意味を持つのかどうかなんてわからないということですよね。だから困るんですよね。SAPはそれに気づくチャンスでもあったと思います。英語を使えば使うほどそういう経験を多くするはずです。そこで、「あ、この表現って伝わらない・違う意味になるのか」と気付けるのです。


そして二点目。これは私自身結構驚きました。時間はかかったものの、絶対に文法的に正しい(と自分では思っている)表現で話したのに、「もう少し速くしゃべって」とホストマザーに言われたことがありました。これは日本語ではあまりないかな、と。日本語だと、文の途中で言葉を考えて間が開いても通じると思うのですが、どうやら英語の場合、ネイティブにとっては文の途中で間が開くと分かりづらいようです。なので、僕としてはやはり最初のうちは頭の中である程度文法を固めてから口に出すのがいいのかなと思いました。とりあえず口に出してみようという意見もありますが、頭の中で文法を固めるのにかかる時間を短くしていくことを意識するのがいいのではないでしょうか。

 

仲良くなれたか?

実際仲良くなれました。これはぶっちゃけ「当たりはずれ」があるのですが、僕はホストファミリーがとても親切で優しい老夫婦だったのでとてもいい関係性をもって生活できたと感じています。現地の(UoAの)学生とはあまり交流する機会が多くはなかったので、そこの関係性構築はできませんでしたが、世界中からELAに来ている学生とは仲良くなれたと思います。それぞれの学生の国の言葉(スペイン語、中国語、韓国語など)を使って話かけると皆嬉しそうに受け答えしてくれました。

 

懐かしのホストファミリー。元気してるかなあ…

 

・研修先の様子

学生の違い


学生個人個人について理解する機会はあまりなかったのですが、大学の雰囲気はかなり違いました。

何が違うかと言うと、国際性が違う!東北大も、最近は国際化に力を入れていることもありキャンパスで留学生の姿を目撃することも増えてきていますが、それでも多くは交換留学生であり、彼らは彼らで集まり、日本人学生は日本人学生で集まっていて、いわばパッチワークのような状況です。しかしUoAは、見るからにニュージーランドの出身ではないだろうなという学生があちこちに点で存在していました。いわば「るつぼ」です。現地の出身の学生と他の国の出身の学生が集団ではなく個として存在し互いに交流するようになって初めて国際性が豊な学風と言えるのだなということを強く感じました。

 

授業の違い

 
東北大での英語の授業と研修先での英語の授業を比較すると、一番の違いは学生だと思います。授業がどうこうというより、学生。東北大の英語の授業は、みんな「とりあえず出された課題をこなしていけばいいかー」というような雰囲気で、授業中もすぐに日本語で誰かを頼れるという部分が強いと思います。しかし、研修先の授業では、何人かは東北大から一緒に研修に参加している人もいますが、多くは自費で一人で来ていたり、半年間の留学として来ていたりと真剣に英語を学ぼうとしている学生ばかりでした。しかも必ずしも日本語で誰かを頼れるというわけでもないですし、こちらも自然と積極的に英語を学ぼうという心持ちになったように感じています。

 

・使ったお金

 

正確に計算していないのですが、現地で使ったのは17万円程度だったと思います。

その他、プログラム費、航空券代、宿泊費(ホストファミリーが出してくれることになっていた平日の朝夕の食費を含む)など、合計で30~35万円くらいでしたでしょうか。。。あと、僕は大きいスーツケースを買ったりこの機会に洋服を買ったりと準備にも3万円程度かけたと思います。(SAPに行くと海外に行く機運が高まって後にまた使うことになると思うので、スーツケースはしっかりしたものを、アダプターはどの形のコンセントにも対応できるものをというように、新たに買うアイテムはいいものを選ぶことをおすすめします!)


ただ、そこに奨学金として7万円が支給されて、かつ今は5週間のプログラムになったのでその額も14万円と増えているので、25万円程度の負担になろうかと思われます。

 

こっちのケーキ屋さんでホールケーキを買って、

 


隣のピザ屋さんに

 

持ち込んでたりしたらお金が飛んでいくんです。

 


そうそう、「飛ぶ」と言うと、ここだけの話、ニュージーランドでは空を飛べちゃったりもします!

 

上空から見るNZの自然は言葉には表せない感動を呼び起こします。涙出ました。ほんとに。

でも、保険の適応外のため大学的には×っぽいので、飛ぶときは自己責任です。

 

・治安

ニュージーランドは比較的安全な国、と思っていたのですが、事前研修で確か、案外犯罪件数が高いという事実を知らされました。そんなことから治安に不安をもって渡航したのですが、とりあえず僕らが経験した範囲ではほぼ治安に対しての不安は感じませんでした。

唯一怖い思いをしたこととしては、ホームレスと思われる男性がメンバーの一人の女子に「2ドルを両替してくれ」と言ってきて彼女が1ドルを2つ(NZドルは1ドル硬貨と2ドル硬貨がある)渡したところ「ありがと~」と言って2ドルを渡さずそのまま行ってしまったということくらいでした。メンバーみんなでいたときでしたし、額も2ドル(140~150円くらい)だったので、当人もやれやれといった具合でした。

 

 

・後悔してること


放課後に学校からそう遠くないところにあるオークランド動物園の夜営業に行った日がありました。そこではかの有名なキウイを見ることができるということで17:00からの入場に合わせてみんなで楽しみに行ったのですが、まさかまさかの、キウイを見れず!なんと、キウイは夜行性のため、お客さんに見てもらうために日中暗い部屋で公開し夜に明るい部屋に入れて眠らせているということで、18:00に公開が終了してしまったのです。それを知らずにキウイのブースまでゆっくり進んでしまったことが最大の後悔です。

我々はこのあと訪れる悲劇の足音に気付いていなかった。「よっしゃ~やっとキウイに会えるぞー!」

 

 

・心境の変化


まんまと大学の罠にはまったかのように長期留学に行きたくなりました笑
ただ、半年や1年かけて英語を勉強しに行く必要はないなとも気付けたので、長期の留学に行くときは、今回のような語学研修ではなく、自分の専門分野や研究と結びつけた留学をしたいと考えています。

 


・最後に

 

小学生のころ、家族旅行で海外旅行に行ったことがありましたが、そのときは本当に海外が「別世界」「自分が長く住むことはできない場所」という感覚でした。しかし、親も先生もいない中で、実際に現地の家庭で生活をしながら通学するという経験を通して、海外が身近に感じられるようになり、「海外って自分でも住めるんだ」と気付きました。なんでしょう、感覚的に言うなれば、”海外・世界が自分の中に入ってきた”というような感覚です。


きっと、これからSAPに参加する人の多くは海外に行くのが初めてでしょう。そうすると、やはり海外はどこか特別な場所、生きていけるか不安といった感覚があるのではないかと思います。そんな人にこそSAPをお勧めしたいです。航空券と宿泊場所の確保は大学がしてくれますから、あとは指定された時間に成田なり羽田なりに行けば海外で生活ができるんです。超イージーじゃないですか?これだけ低いハードルを越えるだけで、「海外って普通じゃん。自分でも生活できるじゃん」という大きな気付きを得られるのですから、行かない手はないと思います!

ぜひ、世界に包摂される立場から世界を包摂する立場に移動してみませんか?

 

観光で来てたらこの風景は絶対見てない。住宅街近くのハイウェイ。

 

何度も夜遅くまで見ていた南十字星。南十字星シックになったのは現地に溶け込んだ証拠。

 

 

 

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