プロフィール
名前:廣瀨智樹(ひろせ ともき)
学部学年:工学部3年
留学先:ドイツ・ミュンヘン工科大学(Technische Universität München)
留学期間:2018夏から1年間
初めまして、今年の夏から1年間の予定でドイツのミュンヘン工科大学(以下TUM)に留学している工学部・機械知能航空工学科学部3年の廣瀨智樹です。
ミュンヘンに来てから約3ヶ月、学校が始まってから約2ヶ月経ってみての感想を4つに分けてできる限りお話ししたいと思います。
目次
1. なぜこの大学を選んだか
僕がこの大学を選んだ理由としては主に3つあります。それをまともな理由から順番に話していこうと思います。
1)履修できる授業の幅広さ
まず1つ目は自分の分野以外の授業も履修できる事です。
僕は現在工学部に属していますが、それと同じくらい経済やマネジメントなどの分野にも興味がありました。そこでそれらの授業を取って学びたかったというのが一つ目の理由です。
実際にTUMでは履修する教科の内、50%は自分の学部の授業を取る必要はありますが、その他の授業に関しては自由。そのため僕は、現在工学部の授業とマネジメントの授業を同じくらいの割合で取っています。
ドイツではマネジメントは完全に理系の分野であると考えているらしく、そのため工科大学であるTUMにもマネジメントの学科があるそう。また、工学部の授業も日本にはないような内容もたくさんあり、僕はその中でもsports engineering に興味を持っていたのでこの大学を選びました。
2)大学のレベル
2つ目は単純に大学のレベルが高い事です。
僕はそこまで英語が上手なわけでもありませんが、せっかく留学するならレベルの高い大学で学んでみたいという思いつきに流されるがまま、この大学を選択しました。
TUMは様々な大学ランキングにおいてドイツ国内では大体1位か2位です(オリエンテーションでもめちゃくちゃ自慢してた)。
ドイツはご存じの通りものづくりの分野に関して強く、大企業や工科大もたくさんあるので、その中おいてレベルの高い大学で学べるのは良い機会だと思い、自分がついて行けるかどうかは別として、とりあえず行ってみようと思いました。これが2つ目の理由です。
3)ヨーロッパという立地
3つ目はヨーロッパ、そしてドイツにあるという事です。
これはTUMのみに限定できる理由ではないのですが、僕はもともとヨーロッパの中で留学先を探していました。
一番の理由はヨーロッパ中を旅行して、いろんな国や地域のいろんな文化や人々に触れてみたかったから。
日本にいるとヨーロッパまで行くのに時間もお金もかかるので、それだったら1年くらいどこかに住んでそこから旅行に行けばたくさん回れそうと思いヨーロッパの中から留学先を選ぶことにしました。そしてドイツを選んだ理由は、立地的に真ん中にあるから。
これはたまたまだったのですが、勉強面からいうと先程話した通り、自分の専門である工学系の分野に強いこと。特に自動車産業に関して考えてもらえると、大企業もたくさんあるのでイメージしやすいと思います。
そして留学先としてよく選ばれているという事。
ヨーロッパの留学先というとドイツやスウェーデンなどが人気なイメージがあったのでドイツから選ぼうと思いました。
あとはサッカーがめちゃくちゃ好きなのでそれもヨーロッパ、ミュンヘンを選んだ理由です。

2. ミュンヘンでの生活
次にミュンヘンでの生活について良い面と悪い面の両方からお伝えしたいと思います。
良い面
まずはやっぱりビールが安くてうまい!
500mlのビールならだいたい1€ほどでスーパーで購入することができます。しかも、僕は語学学校に行くため学校が始まる3週間ほど前からミュンヘンに来ていたので、オクトーバーフェストを最初から最後まで満喫することができました。オクトーバーフェストのグラスは1ℓ升しかないのですが、それもまたビール大国ならではだと思い楽しんでいました。

あとは英語が通じるのも良い点かもしれません。
英語圏に比べると劣りますが、他の英語圏以外の国、フランスやスペインに比べれば比較的通じる方だと思います。若い人はほとんどしゃべれるし、大学の友達もほとんど英語でコミュニケーションがとれるので、そこもミュンヘンの良い点だと思います。あとは、建物が比較的古いままであまり近代的なビルなどは見受けられないので、そういった街並みが好きな人にとっては良いかもしれません。
悪い面
ミュンヘンの悪い点はまずドイツの中では1番物価が高い。
スーパーなどはとても安いのですが、外食はそれなりにします。1品頼んで1杯飲み物を頼むと大体15~20€します。ピザやケバブ、ファストフードなどはそこまで高くはありませんが、レストランで食事をすると最低でもこれくらいはします。そのため食事は基本自炊で、昼は学食かピザかケバブかといった感じです。
個人的な感想ですが、学食は当たり外れがある気がするので日本の方がおいしいと思います。
あとは寒い。
ミュンヘンは地理的には南ドイツにあるので比較的暖かいと考えている人もいるかもしれませんが、内陸にあり、アルプスのせいもあって結構寒いです。11月末とかですでに最低気温はマイナスになるし、雪もすでに降っています。冷え込むと、マイナス10℃や20℃になる場合もあるみたいなので、寒いのが好きな人にとっては良いかもしれませんが、僕はそんなに好きじゃありません。
あとは、内陸の地域なのでそんなに魚を食べる機会がない。
あってもスモークサーモンとか、そんなに新鮮な魚を観る機会がないので、そこは日本人にとってはしんどいかなと思います。
そして、一番やっかいなのは、日曜日はスーパー等がやってない。
レストランはやっていますが高いので、前日などに買い溜めておく必要があります。たまに忘れてて、冷蔵庫何もねえ、スーパー行こう、あ、スーパーやってないやないかいというくだりをしていますが、そのときは友達の家に食べに行くか、レストランに行くかしています。これだけは3ヶ月経ってもたまに忘れます。
最後に日本人が多いのもミュンヘンの特徴です。
前まではデュッセルドルフが日本人の多い町として有名でしたが、現在はミュンヘンもそれに負けず劣らず多いそう。そのため、日本食材店や、日本人が働く日本料理店もあり、その点ではとても便利に生活できると思います。
ただ、日本人が多いというのを良い面と取るか悪い面と取るかは人によると思うので最後に書かせていただきました。
僕の場合は、最初は手続き等が多かったため、日本人が多いのは良い面だととらえていたのですが、日本人ばかりといては留学している意味がなくなると思うので、そこは適度な距離感を保つことが大事だと思います。でも、日本人はみんな良い人たちなのでわりと絡む機会は多いです。
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項目3,4については後編に続きます!
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