
こんにちは。UCLAに一年間交換留学している理学部化学科の金山大輝です。この記事を通して少しでも多くの東北大学生が留学に興味を持ってくれることを期待して、留学で得た極秘情報を書き連ねたいと思います。
目次
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UCLAの魅力
気候
とにかく晴れ。一年間過ごしてきて、雨なんて5回しか見ていません。もう一年中青い空。
顔が濡れると力が出ないアンパン○ンでさえ1400作品中30作品以上は雨の設定らしいので、それをも上回る天気の良さ。毎日元気100倍です。

敢えて悪いところを挙げるとすれば、夏の昼間が暑いこと。日差しが肌をザックザック刺していく感じ。暑いというよりもむしろ痛い。
ここに来て初めて唐揚げにされる鳥肉の気持ちがわかった気がしました。
食堂 (※)

UCLAの食堂は本当に充実していて、食堂の質はなんと全米No.1!(UCLA調べ)。
ビュッフェ形式で食べられるダイニングホールが4箇所、その場で作ってくれた料理をお持ち帰りできるカフェが5箇所あり、窯焼きピザや日替わりパスタ、ハンバーガーにフライドチキン、何でも食べられます!
下の写真は地中海料理専門の学食Covelで撮影用に焼いてくれたチーズピッツァ。4種のチーズがうまいこと絡み合ってこれが美味しいんです。

「留学したいけど、日本食なしでは生きていけない…。」
そう思ったそこのあなた!UCLAは日本料理も充実していて、ラーメン、とんかつ、カツカレー、餃子、照り焼きチキン、味噌汁、緑茶、玄米茶、抹茶ソフト、おかき、なんでもあります!
苺やメロンなど、フルーツも食べ放題なのも魅力的!
長い間生活する上で食事の質はとても大事。無理せず食べたいものを食べられる、そんな環境があるのはUCLAです!
※大学内の寮に当選した学部生向けの食堂です。学外のアパートの方は利用できない場合があります。
その他
UCLAの近くには大型スーパーがあるため、必要なものがあったら歩いて買い物に行けます。

また、Wi-Fiにも大学のほぼ全域からアクセスできます。治安も良く、私は研究室の関係で深夜3時頃に帰宅することが多かったのですが、今のところ一度も襲われていません。日本人街も近いため、日本の製品が恋しくなったらバス一本で行けます。近くに観光名所も多くあり、ハリウッド、ユニバーサルスタジオ、ディズニーリゾート、サンタモニカビーチ、その他挙げればきりがありません。

もちろん勉強する環境も整っています。各建物には図書館が併設されていて、学生が自由に勉強できるようになっており、寮にもディスカッションするためのMeeting Roomや静かに勉強できるStudy Roomがあります。カフェや屋外にも学習スペースがあるので、大学どこでも教科書を広げられます。

UCLAは本当に魅力がいっぱいなので、是非一度行ってみてはいかがでしょうか。
研究室について
本当はここで終わる予定だったのですが、留学中、朝から翌朝までずっと研究室に籠っていた経験をふまえ、少しだけですが触れておこうと思います。
配属について
まず、研究室配属についてですが、基本的にどこに入るかは自由です。自分の興味のある研究室にCVを送って、OKをもらえば完了です。募集時期も特に決まりはなく、教授が欲しいと思ったらいつでも採用してくれます。
短所
研究環境は研究室ごとに差があり、お金のある研究室は最新の機械を使い、貧しい研究室は愛情をこめて手作業で頑張るという形で、日本の研究室と大差ありません。ただ、裕福な研究室ではHPLCやLC-MSなどの化合物の生成や分析等に用いられる精密機器は日本製の物を広く使っているのですが、日本人エンジニアがほとんどいないため、機械が故障したときに十分なメンテナンスを受けられないことがある、というのが大きな問題です。
また、日本の場合は理化学研究所等の機関が研究に必要な試料を提供してくれることが多いのですが、アメリカではそのような機関はメジャーではないようです。
長所
やはり日本と大きく違うのは研究への姿勢です。宮澤さんや佐藤菜々さんのブログにも書いてありますが、日本の多くの研究員のように、成果を出すために必死で長い間研究するのではなく、今日はこの時間で終わらせる、と決めて、それが終わったらすぐ帰ります。コアタイムなんてありません。やりたいときにやりたいだけやる、というスタイルだからこそ、圧倒的にストレスも少なく、集中して研究が出来るのだと思います。
また、異なる研究室との関わりが多いことも挙げられます。アメリカには日本とは比べ物にならないほど多くの研究施設があるため、似たような研究を行っている研究室が近くにあることも少なくありません。そうなると試料の共有をしたり共同研究をしたりすることも簡単で、その結果、論文も書きやすくなります。論文を出したいならアメリカをお勧めします。
まとめ
研究の環、研究に対する姿勢、実験方法(ここでは触れませんでしたが)など、日本の研究室と比べると大きく異なります。どちらの方法が良いと思うかは人それぞれだと思うので、両方のスタイルを経験しておくと良いと思います。また、留学することで、この論文はこのような環境で書かれたんだ、と知ることができるため、論文の読み方がまるっきり変わると思います。留学しないとわからないことがたくさんあります。是非一度、海外に目を向けてアメリカの研究を体感してみてください。
最後に(今後留学を検討している東北大生の方へ)
UCLAについて知りたい、研究室の状況をもっと詳しく聞きたい、理化で留学する方法を知りたい等、何かあれば遠慮なく聞いてください。一人でも多くの東北大学生が留学されることを心から願っております。
文責:金山大輝
Email: daikiucla【a】gmail.com(※【a】を@に変換してください)
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