目次
はじめに
3年後期の期間にハーバード大学医学部、Harvard Medical School, Massachusetts General Hospital(通称MGH)のAnesthesiaに研究留学してきました、医学部医学科3年の宮澤慶史です。
研究は大雑把に言うとミトコンドリアの研究をしていますが誰も興味がないと思うので省略します。
MGHは近代麻酔科学の夜明けとも言われる William. T. G. Morton の「エーテル公開実験」が行われたEther Domeでも有名ですね。そんな中私は麻酔科に留学してきました。

アメリカの大病院は日本とは異なり病院内に研究室をもち、研究と臨床どちらもやるというスタンスがより浸透しています。
MGHでの留学生活
世界最高峰ともいわれることもあり留学生活は毎日刺激だらけでした。私の通った研究室のボスは麻酔科医なら誰もが知っている市瀬先生で、そんな偉大な方のもと研究に従事させていただきました。一つ一つの発言に重みがあり心を動かされました。医師として尊敬できるだけでなく人としても素晴らしい方です。
研究室は3チーム合同のオープンラボでかなり広いです。日本でのオープンラボといえば山中先生が所長をされているCiRA(京都大学iPS細胞研究所)が有名ですね。

一度手術にも入らせてもらう機会がありました。朝は6時集合でかなり早かったですが、こんな機会めったにないので当然行きました。室内で音楽がかかっていたり、医療従事者がタトゥーまみれだったり日本ではありえない光景にカルチャーショック。他には麻酔科の勉強会にも参加しました。朝7時からの勉強会ということもあり、朝食付きです。昼もおなかが減ったらどこか講演をしている教室に紛れ込めば食事が簡単に手に入ります。free food.

研究
肝心な研究はどうなのかといえば、日本の研究室とは大きく違い、朝は8時~9時くらいに始まり夕方16時~17時にみんな帰ります。日本では信じられません(研究室によりますが)。それでもみなちゃんと成果を出していますから感心です。週1,2回開かれるラボミーティングでは熱くなり厳しい言葉が飛んでくることも多々ありました。(会議室にオバマ前大統領からの表彰状がさりげなく飾ってありました。)
やりたい研究をするのが一番ですが、研究室の雰囲気も大事です。
刺激ある研究室にいるとかなりモチベーションがあがり、それによって自分も周りを刺激できるよう努力しますから正の循環が生じて良いと思います。辛いこともしばしばあるそうですが日本でもアメリカでも研究者がみな研究を楽しんでいる姿を肉眼で見ることができました。楽しいばかりでは生きていけないが、楽しくないと人生じゃないということですね。
ボストンでの生活
ボストンはアメリカにしては公共交通機関が整っており車なしで十分生きていけます。Orange lineはたまにshooting事件が起きていて危ないですが全体的に治安は良いと思います。街がコンパクトなので元気な人は電車を使わなくても歩いて事足ります。

ただめちゃくちゃ寒いです。年末年始は-20℃でした。ユニクロの超極暖を着ればなんの問題もありません。
ロブスターやクラムチャウダーが有名でかなり美味しいです。一番のオススメは全米唯一の二郎系ラーメン「Yume Wo Katare」です。
日本と同様店前には長蛇の列です。

店に入る直前で、店員に勧告されます。
「この店は普通のラーメン屋ではありません。夢をシェアするところです。ご理解ご協力をお願いいたします。」
(???)て感じですが、とりあえず店に入り食券を買うと次のイベントが発生します。
「あなたは夢をシェアしたいですか??」
(たまに「この札をもっておいてください」と言われます)
「イェェェェェス」というと

『I have a dream!』の札が託されます。
各自食べ終わると夢を語るtimeが確保されます。
食べ終わった人ごとに、店員さんが「今からこのお客様が夢を語ります、pay attention please」と注目を集めます。
夢を語ります。
ある人は「日本でラーメン屋を開きたい、いずれは宇宙でラーメン屋を開きたい。宇宙人にラーメンを提供したい。味を分かってもらえなかったらその宇宙人の肉をラーメンに入れようと思う…」と熱く語っていました。
意味不明です。
夢を語り終えるとオーディエンスが一斉に「Goooood joooob!」と歓声が起きます
Crazy Americans….
クレイジー話はまだまだたくさんありますが、また次の機会にしようと思います。
最後に
以上、今回は「何がいいのMGH?」について書いてみました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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