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世界一幸せな国、フィンランド留学 ~幸せの秘訣にせまる~

こんにちは、フィンランドのトゥルク大学に留学していた佐藤です。留学中に見つけた、フィンランドに暮らす人たちの幸せのカギと、それに関連して留学中にやっていて良かったことについてお話したいと思います。幸せで豊かな生き方って何だろう、見つめ直す機会になったらうれしいです。

 

 

 

留学者プロフィール

名前:佐藤玖瑠実 さとうくるみ

学部学年(留学当時):法学部3年

留学先:フィンランド・トゥルク大学(University of Turku, Turun yliopisto)

留学期間:2018年8月から9ヶ月

1. トゥルクってどんなところ?

 

本題に入る前にまず、私が留学していたトゥルクの街とトゥルク大学について紹介します。

 

トゥルクはフィンランド南西の港町で、首都のヘルシンキから電車・バスで2時間ほどの場所に位置しています。人口は国内で5番目くらいでそれほど大きな街ではありませんが、フィンランド最古の街で古都なので美しい街並みや伝統的な木造建築が残っています。日本でいう京都のような存在です。フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語なのですが、トゥルクとその周辺はスウェーデンに近く歴史的な関わりも深いため、比較的多くスウェーデン語が取り入れられている街です。実は「トゥルク」というのはフィンランド語名でスウェーデン語の町の名前は「Åbo(オーボ)」です。

 

 トゥルクには3つの大学があり、フィンランド語で授業を開講しているトゥルク大学、スウェーデン語のオーボ・アカデミ、アートやデザイン、工学などの技術分野を専門としているトゥルク応用科学大学があります。トゥルク大学の学生はオーボ・アカデミの授業を単位の半分まで履修することができます。

トゥルク大学はビジネス(フィンランドはスタートアップが盛ん)やFuture Studies、教育を学びに来る留学生が多く、ジェンダースタディなども進んでいると感じます。留学生は履修できる授業が幅広く、オンラインの授業も多いです。

 

トゥルクに限らずですがフィンランドはデザインやアートに触れる機会が多く、東北大学では出会えないようなクリエイティブで面白い分野で活躍する人との出会いが沢山あります。私はそういった人たちとの出会いで自分の生きてきた世界が全てでないことにはっとさせられ、生き方を見つめ直す一つの大きなきっかけになりました!

 

 

 

最近日本にもムーミンバレーパークがオープンしましたが、トゥルクから市バスで15分のナーンタリという街にはムーミンワールドの島があります。ナーンタリは可愛くて伝統的な街並みと自然のバランスが素晴らしく、個人的にとてもお気に入りの場所なのでおすすめです。

2.なぜフィンランドは世界一幸福な国なのか

 

                    

次にタイトルのなぜフィンランドが幸せな国なのかについてお話ししていきたいと思います。

そもそも幸せって基準とか一人ひとり違うとは思うのですが…フィンランドに見る幸せをお話ししていきます。世界一幸せな国の根拠は国連が毎年発表している世界幸福度ランキングです。このランキングで常に上位におり、昨年に続き2年連続で世界一幸せな国に選ばれたのがフィンランドです。

所得、自由、信頼、健康寿命、社会的支援、寛容性の指標に基づいて評価されています。

 

 

実際にフィンランドは国の制度が手厚く、性別や人種による差別が非常に少ないのでそれらが人々の幸福度に大きく影響しているのは間違いないです。

私自身そういった点に魅力を感じ学びたいと思ったので留学先として選んだ経緯がありますが、実際に生活してみてもっともっと他にも身近な所に幸せのポイントがあることに気がついたので紹介していきたいと思います。

 

 

①人と比べない、競争社会すぎない

②自然にたくさん触れ、身体をたくさん動かす

③全てにおいてストレスレスを徹底

④“生活”を大切にしている

⑤教育と社会保障制度の充実

 

 

①人と比べない、競争社会すぎない

 

分かりやすい例は教育で、誰でも大学まで無償で通うことができます。そして小学校を訪問した際に驚いたのですが、テストや成績表がありません。他人と比べた時の評価ではなく一人ひとりが過去の自分からどのくらい成長したかに重点を置いています。

 

 

競争自体は悪いことではなくむしろ良い方に働くことも多くありますが、一方で常に競争を強いられることは常に自分と他人を比べながら生きることに繋がりやすいという面もあります。それってストレスだし自尊心が傷つく人も中にはいるはずです。

 

他の人と比べるのではなく、比べるのはなりたい自分であってそれを目指してがんばるのって良いなって思います。

 

 

 

②自然にたくさん触れ、身体をたくさん動かす

 

子どもからお年寄りまで皆よくウォーキングをします。他にもジムや自転車など、街では身体を動かす人で溢れています。遊ぶ時もフィンランド人の友人たちとはだいたい森や川、湖や島に行くことが本当に多かったです。

 

片手でベビーカーを押しながらランニングしている近所のお父さんもいました。笑

 

 

いっぱい身体を動かすことで脳が活性化したりポジティブになったりするし、更にそれを自然の中でやっているのでリフレッシュ効果はとても高いです。

 

競争社会じゃないのに多くの人が高いパフォーマンスを発揮していたり、おばあちゃん、おじいちゃんの腰が曲がっていないのは、こういう日常・習慣の賜物なんじゃないかと思います。

③全てにおいてストレスレスを徹底

 

・治安が良いので常に気を張る必要がない

 

・みんな他人にほどよい無関心さを持っている=他人の目を気にせず自分らしくいられる

 (人と違うことに対しての無関心さ、人と比べないし違うことが当たり前の社会)

 

・勉強の仕方、授業のスタイル、働き方が自由

 

…等々徹底的にストレス要因が排除されています。

 

 

3番目の例を挙げると、図書館には寝そべって勉強するスペースや高さを変えられる机(立っても座っても勉強できる)、バランスボールやダンベルもあり(筋トレをしながら勉強する人や、リフレッシュのため)、その人に最も合うスタイルで勉強できるようになっています。

 

 

④“生活”を大切にしている

 

これはフィンランドに来て1番感じたことの一つです。フィンランドの人たちは本当に日常生活を大切にして生きています。

 

街や特に生活空間は素敵なフィンランドデザインで溢れているし、カフェでまったりしたり、散歩して川辺に寝そべったり、サウナに入って深い話をする、そういう時間を大切にして生きている人がとても多いです。

ゆとりがあって豊かな生活を多くの人が実行できていることは幸せの秘訣なのかもと思います。

 

 

教育と社会保障制度の充実

  冒頭でも述べましたがフィンランドはこの2つでとても有名です。国の制度や教師に対する国民の信頼が非常に厚いために成り立っているものです。

 

 これらに加え治安の良さによる安心感のおかげで余裕があるので、フィンランドの人は皆本当に優しいです。困っていたら絶対に助けてくれるし、シャイだけど自然に微笑みかけてくれる人ばかりです。

 

以上が世界一幸福な国に選ばれるフィンランドの根底にある社会や人々の生き方についてなのですが、ここに書いたことはあくまで留学中の体験や現地の友人たちとの会話からの私の考察です。

 

 それからフィンランドも完璧な国なわけではなくて、ネガティブな面も勿論あります。この記事では良い面だけピックアップしました。これらのポイントはできる範囲で日本での生活にも取り入れられたら、素敵な生き方ができそうだなと思います。

 

 

 

3.留学中やって良かったこと3つ

 

次に少し話が飛んでしまうのですが、留学中にやっていて良かったことを3つ紹介したいと思います。

私は割とふわっとした感じで留学へ行ったのですが、それでも以下に述べることは意識して行動していました。その中でフィンランドでの幸せというものについて考えるようになったので、紹介しておきます。

 

 

①ローカルの暮らし、文化や言葉にどっぷり浸かる

これから留学を控えている方の中には色んな目的があったりなかったりする人がいると思うのですが、ローカルになりきってみるのも一つの良い留学中の過ごし方かなって思います。

 

 

 というのも、私自身全然やったことないフィンランド語を本気でがんばってみたり、現地学生向けの授業やサークルを通して現地の人とできるだけ深く関わるようにしたこと、それによって出会えた友人たちにフィンランド流をいっぱい経験させてもらったことで気がつけたことが沢山あったからです。

 

 そして気がつけたことの中で大きかったのが、はじめに述べた世界一幸福な国の根底にもある、現地の人の暮らしや考え方です。留学当初私はかなり色んなことに悩みがちでしたが、現地の人の生き方に触れる中で少しずつ解放されて、前向きになったし確実に良い方への内面的な変化・成長がありました。

 

 

 せっかく仙台や地元とは違う場所で暮らすことができるので、留学先にどっぷり浸かって染まってみるのも良いかなと思います。純粋に楽しく面白い発見がいっぱいあるはずです。

 

またフィンランド語に関して、英語が基本通じるので必要性を感じない人も多いですが、現地の人と関わる上で英語しか話せなかった頃とは良い意味で全く違ったので続けて本当に良かったと思っています。

②人とたくさん話すこと

留学中は自分とは全く異なるバックグラウンドを持つ人との出会いが日常茶飯事です。内面的な成長といったのですが、これは留学中に私が友人たちや現地の人たちと、それまで深くは話したことのないような人生や思想、社会や宗教のことなどについて議論みたいに沢山話したことにもよるものです。

 

この1年弱で新しく知ったことは計り知れず、自分の普段の行動を積み重なって大きく変えたものばかりです。

 

人と深い話をするって意外と楽しいです!

 

③日本でできなかったことをやる

それまでやりたくても結局日々の忙しさに負けて日本ではやれなかったことをやってみるのもありだと思います。本を読む、ジムに通う、フィンランド語の勉強と言語交換、自然の中で過ごす時間を増やす、サウナ・ヨガ、長期旅行、デザイン…どれも小さいことですがフィンランドの人に倣って豊かな生活を心掛けました。

 

また専門に縛られずに授業を取ることできたのも良かったです。専門以外に学びたい分野がある方には留学先での履修もいいかも。

 

 

3.おわりに

 

色々なことをまとまりなく書きましたが、力を入れ過ぎずにのんびりと留学をする人もいるよってことと、その中でも見えてくるものがちゃんとあるということ、そしてフィンランド本当に素敵な国だということが伝わっていたら嬉しいです。

 

それでは、Moi moi(モイモイ)!

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