留学先ぶっちゃけ

スイス連邦工科大学ローザンヌ校をぶっちゃけます!

こんにちは、EPFLに1年間交換留学している理学部4年の佐藤菜々です。

この記事では、EPFLのいいとことスイス留学の懸念点、自分の反省点を紹介しますね。留学を検討されてる方は参考にしてみてください。

(マヌケな笑える話を、同じくEPFLに来てる児玉君がまとめてくれてるので、私の記事よりそっちを見た方がおもしろいです、絶対(笑))

1.EPFLのいいとこ

 

まずは大学の良いところを紹介していきますね!

 

1) スタートアップの勢いがある

EPFLはできて50年ほどの大学と、比較的新しいです。それに加えて工科大学であることもあり、大学発のスタートアップが豊富な印象があります。ICTを中心に、教授が企業と連携あるいは起業をしている話をよく聞きます。

マネジメントの学部もあるので、友人でも学部でコンピューターサイエンスやエンジニアリングを学び、マスターでマネジメントを学んで起業をするつもりだ、という人をよく見かけます。

キャンパス内にInnovation Parkという企業が集まっているエリアがあったり、少なくとも月に1回はスタートアップのイベントがあったりと、刺激を沢山受けます。

インターンをして単位を取得する術もあるようなので(学科によりますが)、事前に企業にアタックして、留学中にインターンをするor留学前の夏休みにインターンをすることも可能だと思います。

理系のベンチャーで海外インターンをする、というのはとても魅かれますよね。

よく敵対し合っているスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)と比較しても、勢いがあるのはEPFLの方、という声もあるようです。ドヤ。

2) 研究の機会が豊富

EPFLを始め、ヨーロッパの多くの大学は修士論文を1セメスター分だけかけて書く例が多いです(場合によりますが)。そのため、短期で研究室に入って研究で単位を取る制度が充実しており、交換留学生でも受け入れてくれる研究室が豊富にあります。

私も、後期セメスターが始まる2か月前くらいに突然Applyしても、受け入れてもらえました。

海外で研究してみたい!って方には良い環境なのではないかな~と思います。

3) UNILの授業も受けられる

こちらに来るまで知らなかったのが、キャンパスが隣接しているローザンヌ大学(UNIL)の授業もEPFLの生徒は受けられるのです。EPFLは理系科目とマネジメント(データサイエンス寄り)の授業に偏っていますが、UNILは文学や医学系の授業もカバーしています。授業の幅や交流の幅が広がるので、想定外の良いことでした。但し、経営学部以外の授業はすべてフランス語です(^^;)

UNILキャンパス

2.スイスのいいとこ、悪いとこ

 

続いてはスイスという国に関していいとこ、悪いとこをぶっちゃけます。

 

1) 国連が近い

まず、国連が近いのは、私にとってとても良い環境です。

スイスを選んだ理由の一つに、国連という組織がどのようなものなのかを知るために、国連へのアクセスが良いところに行きたかった、というものがありました。

これまでで、例えば国連が年に一度学生向けに開いている授業

“Reducing Disaster Risk to achieve the Sustainable Development Goals”や

公衆衛生の専門家と専門機関が集まる学会

“Geneva Health Forum2018”などに参加してきました。

自然災害は日本で震災ボランティアとして関わってきたトピックであり、それを海外かつ国連の視点という新しい角度から見ることができました。

学会や大学のイベントなどは、自分でネットを飛び回って見つけています。〆切が過ぎてから見つける悔しさは計り知れないので、留学初期からバンバン探して飛び込んでいくと良いと思います。

知らない人しかいない中で話しかける勇気をもてるようになったり、英語スキルが成長したりします。人見知りの私にとっては大きな試練です。

ロシアやボスニアヘルツェゴビナ、ルワンダなどから来た専門家たちが、自国のPublic Mental Health推進事業について話し合っている様子です。

「国連とかなんかすげー」って憧れるだけではなくて、実際にその環境を見て働いている人と話し、国連を志す同世代の人と話すことは、とても刺激になります。

私の将来の方向性へも、大きなヒントをもらう機会になりました。

2) ストレスフリー

もう一ついいとことして挙げられるのは、ストレスフリーなこと。こちらの生活は、6時には社会人みんな帰宅するし、店もスーパーは6時まで、日曜日は店がほぼ全て閉まります。

働くときは集中して効率よく、休む時は休む。

Harvard Medical Schoolについてまとめた宮澤くんの話にもありましたが、スイスでも研究室にだらだらいるなんてことはほとんどないです。

残業に追われ仕事で精神が衰弱していくことの多い日本は、もっとこちらの文化を取り入れるべきではないか、と思うのです。

そして組織も、上下関係なんてなくてみんな同じレベルに立っています。

そう聞いてはいても、実際に体験してみると、未だに慣れません。

教授をFirst nameで呼ぶのには驚きました。

Master studentもポスドクもみんな仲良くお友達です。
“We are all in the same level.”とよく言われます。

3) 物価高すぎ

ただ問題なのが、物価高すぎです。お昼ご飯は1000円ちょっと。サンドイッチは安くても600円。

奨学金がほぼ家賃で飛ぶ、という話も(自分も含めて)よく聞くので、奨学金は高額取れるように頑張ってください。

1200円の学食

3.少し反省していること

 

実際、留学を通して良かったことばかりではありません。反省していることもあるのでそれぞれ紹介します。

 

1) 交換留学と語学留学は違う

8か月経って少しもったいなかったなと思っているのが、「語学留学と大学の留学を勘違いしていた」ことです。留学の目的に英語を伸ばすことがあったのも助長して、こちらに来てから極力日本語に触れるのを避けていました。日本人もたくさんいるけどできるだけ話すべきではないと思っていたし、ネットや音楽でさえ日本語を排除していました。

そのため、本来入手するべき日本の最新情報やトレンド、そしてなによりこちらでせっかく活かせる「日本人のコミュニティ」に触れる機会を逃してしまいました。

Lausanne、Geneva、Zurichにも、日系社会人のコミュニティがあります。人脈のためにも、留学初期から関わっていってもよかったな、と思いました。

日本で活動していたNGOの職員の方の御親戚の家にお邪魔させていただきました。
いろんな伝手でもって人脈を広げられるのも、留学の醍醐味の1つですね。

2) 日本からの郵送費高い

もう一つ反省しているのは、本の送料です。私は現在留学先で日本の大学院へ進学するための勉強を進めています。そうすると、行きたい研究科の先生方の著書や日本の傾向を知るための専門書が必要になります。これらはKindleでも電子化されていないものが多く、Amazonでも送料が高くかかります。結局、Amazonにて実家受け取りで購入し、親に郵便で送ってもらっています。かれこれ15冊くらい。そして授業の資料もすべてオンラインでのみ配布されるので、全て印刷なんてできません。iPadもこちらに来てから買いました。

物理的に持っていけるものが少ないことを、予め想定しておくべきでしたね。

 

4. 最後に

留学に来て思うのが、留学ってそんな大きな出来事じゃない、ってことです。ヨーロッパは国同士が近すぎて、日本みたいに「留学!!!!」という大それたことよりも、「ちょっと違う所行ってきまーす」くらいのノリです。

留学に来る前、交換留学なんて遊びだ、とか、留学に1年も使って何するの?などとよく言われて悔しかったことも多々ありました。ですが今思うと、「だってヨーロッパで勉強して見たかったんだもの。人生80年もある内の1年が何よ。」という感じです。

もちろん、就活が1年遅れたり、OB・OG訪問や研究室訪問をしたくても日本にいないためにできない、など制約はあります。

ですがこれから日本も「レールに外れない」ように生きる社会ではなくなっていくことを考えると、勉強する場所がちょっと遠くなるくらい何だ、というように感じるのです。

長々と書いてしまいましたが、正直こんなのでは語りつくせるものではないので、ぜひ皆さんが興味のある国や分野の先輩に話を聞いてみると良いと思います。

皆さまのご活躍をお祈りしています。

 

 

 

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